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第46回 『アンプラグド』エリック・クラプトン

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2015040800019_1 1981年年夏に誕生した世界初の音楽専門テレビ局=MTVは、音楽界をヴィジュアル・イメージ偏重の時代へと導いた。いわゆる80年代サウンドのイメージを決定づけた存在でもあったわけだが、その功罪はともかく、開局から8年後となる89年、MTVは新たな企画をスタートさせている。『アンプラグド』だ。

 アンプラグドとは、つまり、プラグを抜いた状態。原則的に、生楽器だけで聞かせるライヴ、ということだ。このコンセプトとスタイルから生まれる音を、打ち込み中心のサウンドに飽きはじめていた音楽ファンは、新鮮なものと受け止めたようで、『アンプラグド』は短期間で人気シリーズとなっていく。若いアーティストにとっては、新たな可能性を追求する場となり、ベテランにとっては、楽しみながら原点を再確認する場ともなった。

 そのエリック・クラプトン版が撮影されたのは、ジョージ・ハリスンとのジャパン・ツアーからほぼ1カ月の92年1月16日。すでに書いたとおり、クラプトンはミュージック・ビデオそのものには否定的な姿勢をとっていたのだが、「ライヴならば」ということで、出演を承諾したようだ。もともとアコースティック・ギターは彼の音楽の原点であったわけだし、息子の死後、生ギターを弾きつづけるうち《ティアーズ・イン・ヘヴン》などを手にした、当時の心境ともあっていたのだろう。

 英国ウィンザーのスタジオで、300人前後のファンや関係者を前に行なわれた撮影でクラプトンのバックを務めたのは、ジョージとの日本公演の編成からグレッグ・フィリンゲインズが抜けた7人。基本的にはテレビ番組のための収録であり、当日は、いくつかの曲は何度か撮り直す形で25前後のテイクが残されたという。

 MTVでの最初の放送は同年3月11日。当初、クラプトン本人には作品化の意向はまったくなかったそうだが、予想をはるかに超える仕上がりだったこともあり、そのなかから14曲を収めたアルバムが同年夏に発売され、ご存知のとおり、翌年のグラミー制覇など、大きな成果をあげることとなった。このセッションで彼が弾いたマーティン000タイプにも注目が集まり、95年にはマーティン社がクラプトン・シグネイチャー・モデルの発売を開始している。

 クラプトン版『アンプラグド』に収録されたのは、オリジナル曲は、導入部的インストゥルメンタルの《サイン》、ドミノス版よりぐっとテンポを落とし、1オクターヴ下で歌われる《レイラ》、すでにシングル・ヒットを記録していた《ティアーズ・イン・ヘヴン》、同時期に書かれた《ロンリー・ストレンジャー》、アルバム『ジャーニーマン』から《オールド・ラヴ》、《ラニング・オン・フェイス》の計6曲。あとの8曲は、ロバート・ジョンソンの《ウォーキン・ブルース》と《モルテッド・ミルク》、マディ・ウォーターズの《ローリン&タンブリン》、ビッグ・ビル・ブルーンジィの《ヘイ・ヘイ》、トラディショナルの《アルバータ》など、少年時代から彼の心をとらえてきた古いブルースだった。

 アルバム『アンプラグド』の発表は、92年夏。それから21年後ということになる2013年には、14曲のリマスター音源に、《サーカス》や《マイ・ファーザーズ・アイズ》など未発表テイクを加えたデラックス版と、さらにDVDも加えた特別版がリリースされている。

ページ制作にあたっての言い訳

まずもって、この個人作成のページは dot. に掲載されたものを、”無断(転載)掲載する記事”であることをお断りしておきます。
私は Eric Clapton のファンであり、1960年代より個人的趣味で音楽を楽しんできた一人として、非常に貴重な資料と思い私の拙いウェブサイトの一角に記したいと思い「無断転載」をしました。著者であります大友氏、関係各位の了承は得てありませんが、日本でも有名なロック・アーティスト … エリック・クラプトンを広く多くの方々の記憶に留めて欲しくてこのようなページを作りました。
非常に第1回〜62回と”長編掲載”になりますが、多くの方にお楽しみ頂ければ幸いです。

プロフィール

大友 博(おおとも・ひろし)
1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。

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