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第3回 ロバート・ジョンソン『キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ』

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2014060400054_1.jpg.pagespeed.ce.TxO_IYscShすでに書いてきたとおり、クラプトンは、兄=叔父の影響で幼いころからアメリカ音楽に触れていた。その後、ちょうど思春期を迎えたころ、ロックンロールやロカビリーを知った彼は、ギターにも興味を持つようになり、なにかに導かれるようにして、すべての原点としてのブルースと出会っている。「はじめてブルースを聴いた時の気持ちを説明するのは難しいけれど、ともかくブルースは、その瞬間、私のなかに入りこんでいた。まるで、前世で出会っていたなにかに再会したような気分だった。本質的な部分で私の心に響くなにかを持っていた」。自叙伝『クラプトン』(2007年)のなかでは、そんなふうにブルースとの関係を語ってもいる。

 チャック・ベリー/ボ・ディドリーから、マディ・ウォーターズ/ハウリン・ウルフ、サン・ハウス/チャーリー・パットンへと、時代を遡るようにして彼はブルースへの興味と関心を深めていった。そして、アート・スクールでステンドグラスなどを学んでいた16歳のころ、彼はロバート・ジョンソンの音楽を聴きはじめている。

 20世紀前半のアメリカ南部を駆け抜けるように生きたブルースマン、ロバート・ジョンソン。36年と37年、2回のレコーディングで29曲41テイクを残し、27歳で謎の多い死を遂げた男。実の父を知らずに少年時代を過ごしたジョンソンと自分を重ねるような意識も、クラプトンにはあったようだ。のちに27歳前後の数年間を闇のなかで過ごしたことの背景にも、ジョンソンの存在があったに違いない。

 具体的には、1961年発売の初公式作品集『キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ』によって、彼はジョンソンの音楽を本格的に聴く機会を得た。クリームのヴァージョンによって広く知られることとなる《クロスロード・ブルース》、クラプトン初のヴォーカル作品となった《ランブリング・オン・マイ・マインド》、畏れのようなものすら感じたという《ミー・アンド・ザ・デヴル・ブルース》、《ヘルハウンド・オン・マイ・トレイル》などによって、彼はジョンソンの世界に深く、深く、引きずりこまれていく。もう、あと戻りはできなかった。「ジョンソンのことを知らない人とは話もしたくない」と思うほどのレベルでのめりこんでいったというのだ。

 ロバート・ジョンソンの作品に関しては、すでにローリング・ストーンズのヴァージョンによってスタンダード化していた《ラヴ・イン・ヴェイン》を含む『キング~』第二集が70年、29曲41テイクのすべてを収めたCD2枚組みボックス・セット『ザ・コンプリート・レコーディングス』が90年にリリースされている。時代背景も含めてロバート・ジョンソンというブルースマンの全体像をつかむにはその2枚組セットがいいと思うが、16歳のクラプトンが受けた衝撃を疑似体験したいという方には『キング~』第一集をお薦めする。

ページ制作にあたっての言い訳

まずもって、この個人作成のページは dot. に掲載されたものを、”無断(転載)掲載する記事”であることをお断りしておきます。
私は Eric Clapton のファンであり、1960年代より個人的趣味で音楽を楽しんできた一人として、非常に貴重な資料と思い私の拙いウェブサイトの一角に記したいと思い「無断転載」をしました。著者であります大友氏、関係各位の了承は得てありませんが、日本でも有名なロック・アーティスト … エリック・クラプトンを広く多くの方々の記憶に留めて欲しくてこのようなページを作りました。
非常に第1回〜62回と”長編掲載”になりますが、多くの方にお楽しみ頂ければ幸いです。

プロフィール

大友 博(おおとも・ひろし)
1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。

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