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第25回 『イン・コンサート』デレク&ザ・ドミノス

2014110500033_1『レイラ・アンド・アザー・アソーテッド・ラヴ・ソングズ』のレコーディングを終えるとデレク&ザ・ドミノスは、仕上げはトム・ダウドに任せ、ツアーを開始している。1970年9月23日、イングランド南東部のイースト・サセックスからスタートしたこのツアーは、ほぼ毎日ステージに立つペースで10月11日まで英国、10月15日から12月6日まで米国各地を回るというもの。アルバムの発売は11月だったので、クラプトンが望んでいたとおり彼らは、一般的なイメージとしては正体不明のバンドとしてツアーをつづけたことになるわけだ。実際、クラプトンの新プロジェクトへの関心はそれほど高まらなかったようで、危機感を覚えた発売元は、正確な時期はわからないが、「デレク・イズ・エリック」とプリントされたバッジをつくったりしている。

 このツアーには、残念ながらというべきか、もちろん、ドゥエイン・オールマンは参加していない。クラプトンは彼の同行を期待していたはずだが、ドゥエインにとってはオールマン・ブラザーズ・バンドの活動を軌道に乗せることがなによりも大切なことだった。彼はすぐバンドに復帰し、翌71年春録音の名盤『アット・フィルモア・イースト』を残して、同年10月29日、24歳の若さで他界している。

 73年1月にリリースされたドミノスのライヴ盤『イン・コンサート』は、70年のツアー中、10月23日と24日、フィルモア・イーストでの各日2回のステージで残された音源をまとめたもの。彼らは録音されていることを知らなかったといわれているが、その真偽はともかく、ジミ・ヘンドリックスとの仕事で知られるエディ・クレイマーがエンジニアを務め、2枚組9曲収録の作品としてまとめられたものが、クラプトンがまだ深い闇のなかにあった時期に世に送り出されたのだった。94年には、そこからの6曲に未発表トラックなど7曲を加えたリマスター/新ミックス盤『ライヴ・アット・ザ・フィルモア』が発売されている。

 プログラムは、この時点では発売前だった『レイラ』、発売直後ということになる初ソロ作『エリック・クラプトン』の収録曲が中心。ブラインド・フェイスの《プレゼンス・オブ・ザ・ロード》、ドミノスの次作に入るはずだった曲で、スライ・ストーンあたりを意識したと思われる《ガット・トゥ・ゲット・ベター・イン・ア・リトル・ホワイル》、クリーム時代よりもぐっとテンポを落とした《クロスロード》なども取り上げられている。

 バンドとしてのドミノスのパワー、メンバー間のケミストリーは、この時期、頂点にあったようだ。18分の《レット・イット・レイン》、13分の《ガット・トゥ・ゲット・ベター・イン・ア・リトル・ホワイル》など長尺のパフォーマンスからも、無駄な部分が感じられない。クラプトンはヴォーカリストとしての自信をさらに深めたようで、《プレゼンス・オブ・ザ・ロード》もきっちりと自分で歌っている。

 アルバム『レイラ』に収めた《リトル・ウィング》は、作者ヘンドリックスに聞かせたいという想いで録音したものだろう。同時期、クラプトンは左利き用のストラトキャスターを彼へのプレゼントとして手に入れていたらしい。だが、フィルモアでその名曲を演奏したとき(94年盤に収録)、ジミはもう、この世にはいなかった。

ページ制作にあたっての言い訳

まずもって、この個人作成のページは dot. に掲載されたものを、”無断(転載)掲載する記事”であることをお断りしておきます。
私は Eric Clapton のファンであり、1960年代より個人的趣味で音楽を楽しんできた一人として、非常に貴重な資料と思い私の拙いウェブサイトの一角に記したいと思い「無断転載」をしました。著者であります大友氏、関係各位の了承は得てありませんが、日本でも有名なロック・アーティスト … エリック・クラプトンを広く多くの方々の記憶に留めて欲しくてこのようなページを作りました。
非常に第1回〜62回と”長編掲載”になりますが、多くの方にお楽しみ頂ければ幸いです。

プロフィール

大友 博(おおとも・ひろし)
1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。

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