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第18回 『平和の祈りを込めて~ライヴ・イン・トロント1969~』

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2014091700037_1 1969年6月7日、ブラインド・フェイスは、アルバム発表を前にして、ロンドンのハイドパークでフリー・コンサートを行ない、正式にその第一歩を踏み出している。その後、北欧で数回ステージに立ち、7月11日から8月24日にかけて全米ツアーを行なった。計24回、会場はアリーナ級中心で、スタジアムも含む大規模なツアーだ。すでに書いたとおり、この間にクラプトンが抱いていた不安は現実のものとなり、バンドは呆気なく崩壊。彼は、前座についていたディレイニー&ボニーに惹かれ、しばらくメンバーとして行動をともにすることとなるわけだが、その前に、短期間ながら、注目すべきプロジェクトに参加していた。ジョン・レノン/ヨーコ・オノのザ・プラスティック・オノ・バンドだ。

 ことの起こりは、トロントで開催されるロックンロール・リヴァイヴァル・フェスティヴァルにジョン・レノンが招かれたこと。主催者は「ゲスト司会者」的な扱いを想定していたそうだが、彼は演奏することにこだわった。

 バンドのメンバーとして起用したのは、ハンブルグ時代からの友人でもあるベース奏者クラウス・ヴーアマンと、のちに『イマジン』でもドムラスを叩くアラン・ホワイト。ギターはジョージ・ハリスンらに声をかけたものの、ぎりぎりまで決まらず、なんと開催日当日、9月13日の朝、クラプトンを電話で誘ったのだという。ブラインド・フェイスは分裂し、本格的なディレイニー&ボニーとの合流までにはまだ時間があった。断る理由はない。

 BOACのファースト・クラス・ラウンジで集合した彼らは、トロントに向かう8時間前後のフライトを利用して、リハーサルを行なった。けっこう音も出したはずだが、ほかのファーストの客から苦情はなかったそうだ。まあ、当然だろう。ジョンはまだビートルズの一員であったわけであり、その隣には若くして頂点を極めたギター・ヒーローがいる。それは、想像をはるかに超えた状況、光景であったに違いない。

 チャック・ベリー、リトル・リチャード、ジェリー・リー・ルイスらが出演し、約25000人のオーディエンスが集まったといわれるフェスティヴァルで彼らは、真夜中にステージに上がってからも軽いリハを行ない、30分ほどのライヴを聞かせた。曲は《ブルー・スエード・シューズ》などスタンダード3曲と、『ロックンロール・サーカス』でも演奏した《ヤー・ブルース》、1週間後にはドラムスがリンゴ・スターに替わった編成でスタジオ録音することになる《コールド・ターキー》、《ギヴ・ピース・ア・チャンス》、そしてヨーコのオリジナル2曲(自叙伝では、「あれは彼女のアートだから」とクールに評している)。

 ラフ・アンド・レディを地でいくライヴだったわけだが、クラプトンはそれなりに楽しんだらしい。方向性の異なるジョン・レノンのようなタイプのギタリストとの共演からは得るものも少なくなかったはずだ。そして、いよいよ、24歳の音楽家は新たなフェイズに向けた一歩を踏み出す。

ページ制作にあたっての言い訳

まずもって、この個人作成のページは dot. に掲載されたものを、”無断(転載)掲載する記事”であることをお断りしておきます。
私は Eric Clapton のファンであり、1960年代より個人的趣味で音楽を楽しんできた一人として、非常に貴重な資料と思い私の拙いウェブサイトの一角に記したいと思い「無断転載」をしました。著者であります大友氏、関係各位の了承は得てありませんが、日本でも有名なロック・アーティスト … エリック・クラプトンを広く多くの方々の記憶に留めて欲しくてこのようなページを作りました。
非常に第1回〜62回と”長編掲載”になりますが、多くの方にお楽しみ頂ければ幸いです。

プロフィール

大友 博(おおとも・ひろし)
1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。

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