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第14回 『ザ・ビートルズ』ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)

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2014082000016_1.jpg.pagespeed.ce.GVBC-NoUIW 1968年9月。クリームの解散は誰もが知るところとなり、10月から11月にかけて全米各地とロンドンでフェアウェル公演が行なわれることが発表されている。23歳のクラプトンは、残された仕事を重荷と感じつつも、新たな創作活動に向けた一歩を踏み出そうとしていた。2011年夏にインタビューしたとき本人から確認したことだが、もうこの時点で彼は、スティーヴ・ウィンウッドと新プロジェクト結成を前提にしたセッションやミーティングをスタートさせていたという。

 そのインタビューは、テレビ放送を念頭に置いたものだったこともあり、やはりクリーム解散公演直前のクラプトンがロック史に残した伝説を、あらためて彼自身の言葉で語ってもらった。ビートルズのアルバム『ザ・ビートルズ』、具体的には、ジョージ・ハリスンが書いた《ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス》への参加だ。

《ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス》は、同年7月から何度か録音されていたが、メンバーたちがあまり乗り気ではなかったこともあり、ジョージはその仕上がりに満足できずにいた。ジョンとポールにソングライターとしての自分を認めさせたいという気持ちも、このころから日増しに強くなっていたはずだ。そこで彼は、クリームのメンバーとしてトップ・ギタリストの地位を確かなものとしていたエリック・クラプトンにリード・ギターを弾かせるという、きわめて大胆な打開策を思いつく。

 クラプトンはヤードバーズ在籍時の64年暮れ、ビートルズが主役のクリスマス・イベントでジョージと出会っている。ビートルズの音楽そのものには関心がなかったが、彼とは親しく話すようになり、ギターに関する会話を重ねるうち、それが友情へと発展していった。66年秋にはクリームのライヴを観にきたジョージから、当時の妻パティを紹介されている。

 クラプトンによれば、(おそらく)9月5日、ジョージから電話があり、詳しい説明もないまま「明日は空いているか?」と聞かれたという。断る理由はない。翌日、ジョージは自ら運転してエリックを迎えに行き、車のなかでセッションへの参加を依頼した。当時、有名ミュージシャンがバンドや所属会社の枠を超えて録音に参加することはほとんど前例がなく、しかも相手はビートルズであり、クラプトンはためらい、緊張もしたという。だが、やはり、断る理由はない。曲そのものはスタジオに着いてから教えられたそうだが、録音はわずか数テイクで終了。クラプトンは、深いベンドを多用したエモーショナルなソロを弾き、彼の記憶が正しければ、最初のテイクが採用されたそうだ。

 米ローリングストーン誌は2010年11月に編んだ「ビートルズ名曲100選」で、このようにして完成した《ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス》を10位にランクしている。ジョンとポールの受け止めも含めて、ジョージの評価を一気に高めたこの曲の録音は、微妙な時期にあったクラプトンにとってもいい経験となったはずだ。このあと彼が、《ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス》を意識したものと思われる、いわゆる同主調の転調を生かした曲をしばしば書くようになることも指摘しておこう。

ページ制作にあたっての言い訳

まずもって、この個人作成のページは dot. に掲載されたものを、”無断(転載)掲載する記事”であることをお断りしておきます。
私は Eric Clapton のファンであり、1960年代より個人的趣味で音楽を楽しんできた一人として、非常に貴重な資料と思い私の拙いウェブサイトの一角に記したいと思い「無断転載」をしました。著者であります大友氏、関係各位の了承は得てありませんが、日本でも有名なロック・アーティスト … エリック・クラプトンを広く多くの方々の記憶に留めて欲しくてこのようなページを作りました。
非常に第1回〜62回と”長編掲載”になりますが、多くの方にお楽しみ頂ければ幸いです。

プロフィール

大友 博(おおとも・ひろし)
1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。

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